いかなるときもベストな状態での任務遂行が求められる特殊工作部隊ペルグリン・ファルコンズ(通称PF隊)。彼らは平時でも常に訓練を欠かさない。今回実施されるのは、新兵のための模擬戦闘訓練であった。
訓練の舞台は、南海に浮かぶ孤島。正規軍PF隊入隊候補兵のウォルターとタイラは、限られた装備のみを身につけて島に上陸しなければならない。そして、独力で島から脱出した時に訓練終了となるのだ。
もちろん、島の地形や動植物などの情報は一切不明。事前に障壁を想定することは困難であり、島に足を一歩踏み入れたら、後戻りはできない。訓練とはいえ、油断は生命の危機を招くのだ。人外の秘境で迫りくる危機をくぐり抜け、晴れて精鋭となるか、それとも脱落するか。新兵たちのサバイバル能力が極限まで試される過酷なミッションが始まった。
緊張と興奮に鼓動を早めながら島の奥へと突入するウォルター。五感のすべてを鋭敏に働かせながら慎重に進むタイラ。二人が密林の奥に姿を消した頃、島に近づく数隻の不審船が!PF隊最初の訓練が、PF隊初の実戦になることを彼らはまだ知る由もなかった。
不穏な状況の中、訓練は続く・・・。